【長期】ポジショントレード
数週間から数か月、年単位で外貨資産を保有する。
数あるトレードスタイルの中で、特に長い目でマーケットをとらえるのが「ポジショントレード」だ。
週足、月足(ときには年足も)といった長い時間軸でチャートを捉え、長期的なトレンドの方向性をしっかりと読み説いていく。おおよそ数週間から数か月、長ければ数年単位での取引になるため根気が必要だが、保有期間が長いので1ポジション当たりで狙える利益は大きい。
また、長期のためトレード期間中の小さな騙しがあまり気にならないというメリットもある。チャートの値動きを予想し、トレンド相場・レンジ相場に対して教科書的な対処をしていくという意味では、最もシンプルかつ基本的なスタイルと言えるだろう。
気を付けておかなければならないのは、長期保有しなければならないため、ファンダメンタルズ的な要因に左右されやすく、経済状況や金利の不安定な国の通貨ペアは向いていないという点だ。
【中期】スイングトレード
値幅を狙い1日から数日間ポジションを保有
おおよそ1日から数日間、上下の値幅を狙うのが「スイングトレード」だ。
日足や週足で流れを読み、トレンドの始まりから終わりまでを利益にする中期的なトレードスタイルになる。トレンドの波にさえ乗ることができれば1日中チャートに張り付く必要が無く、慣れてくればチャートを1日1回チェックして利益確定のタイミングを計るだけで済むためストレスは少ない。ただ、トレンドを読み違えた場合に備えてしっかりと損切ラインを意識しておく必要がある。
ちょうどスキャルピングとポジショントレードの中間的なスタイルだが、トレードのできない土日を挟んでポジションを保有していると、週明けの月曜に起きやすい急激な値動きで思わぬ損失を出す可能性があるので注意しておきたい。
【短期】スキャルピング
小幅な利幅を狙って1日に何度も売買を繰り返す
「スキャルピング」とは、1日の中で何度も起こる小さな値動きに狙いを定め、小刻みにトレードを繰り返して利益を積み上げていくトレードスタイルだ。小さな値動きによる差益を次々に取っていくことになるため、1日でトレードを完結させるデイトレードよりもさらに短期の売買をすることになる。
1回のトレード利益こそ少額だが、チャートを注視してのトレードになるため損失が出た際の撤退の判断がしやすく、ポジションを翌日に持ち越すことが無いためリスクが少ないのが特徴。少額からでも実践しやすく、資金効率もいい。
1日の中でまとまった時間が確保できるトレーダーにはぴったりだが、チャートに張り付くことになるので集中力が必要になる。また、少額であっても取引回数のスプレッドがコストとして発生するため、しっかり利益が取れていないと最終的な収益も小さくなってしまう。