FXについて大まかなルール
最近、口座を新規開設してFX投資にデビューする投資家が、主婦や学生層にも広がっている。
その背景にあるのがFX投資の持つ利便性などのメリット。
仕事終わりの帰宅後、休日など、自由な時間に、少額からでも投資できる点が魅力だ。
FX投資の8つの魅力
1.取引時間の自由度
原則24時間、取引が可能。祝日も売買できる。
2.売買手数料
ほぼすべての会社が無料。ただし、通貨別のスプレッドがある。
3.インカムゲイン
金利差を利用したスワップポイントを受け取ることができる。
4.小額投資
取引金額の数%の数千円、数万円から始めることができる。
5.レバレッジ効果
少額資金で多額の資金運用ができる。
6.高い換金性
取引時間が自由なため、換金性が高い。
7.インサイダー無縁
会社に属していてもコンプライアンス上の問題が原則ない。
8.売買手法の多様性
長期投資、自動売買などスタンスに合った投資がしやすい。
ロスカット
FX投資をするうえで必ず覚えておかなければならないのがロスカット。
今は響かないかもしれないが、ロスカットをしない人はいないし、ロスカットができなければ死にます。
必ず覚えておくように。
ロスカットとは、トレードの損失が拡大してきた際、それ以上の損失拡大を防ぐために強制的に決済させる制度です。
これにより、大きなリスクから資産をある程度守ることができます。
ただし、マーケットの急激な変動で、損失が口座の証拠金を超えれば「追証」という追加金が発生します。
「FX投資」と「株式投資」の違い
FX | 国内株式 | |
取引時間 | 原則24時間、祝日も可能 | 東京9:00~11:30 12:30~15:00 土日祝、年末年始休み |
取引対象 | 通貨ペアが限られている | 東証で約3700銘柄 |
レバレッジ | 現状は最大25倍 | 信用取引だけ |
インサイダー | なし | あり |
チャートを分析する
FXでトレードする際にはチャート分析が欠かせません。
その分析の際に役立つのが各種の指標です。
指標には、上昇傾向か下落傾向かを示すトレンド系と、買われすぎや売られすぎの傾向を示すオシレーター系の2種類があります。
いろいろ試し、自分に合った指標を見つけましょう。
FX投資のキモとなる基本構造とレバレッジ
FXは外貨を売買することで利益を上げる取引だ。
証拠金を預けることで少額の資金を元手に大きな利益を追求できるのがFXの仕組みで、最大の特徴でもある。
リスクとともにFX特有のレバレッジとスワップポイントを知り、着実な資産形成を目指そう。
FXの基本構造
24時間取引可能で、米ドルなど海外通貨を売買して、差益と金利差で利益を得る取引。
FX会社は為替レートと売買システムを投資家に提供する。
FX投資における主な通貨ペア
ペアコード | 国 | 通貨ペア |
EUR/JPY | 欧州 | ユーロ円 |
GBP/JPY | イギリス | ポンド円 |
AUD/JPY | 豪州 | オージー円 |
NZD/JPY | ニュージーランド | ニュージー円 |
CAD/JPY | カナダ | カナダドル円 |
CHF/JPY | スイス | フラン円 |
HKD/JPY | 香港 | 香港ドル円 |
ZAR/JPY | 南アフリカ | ランド円 |
SEK/JPY | スウェーデン | クローナ円 |
TRY/JPY | トルコ | リラ円 |
BRL/JPY | ブラジル | レアル円 |
MXN/JPY | メキシコ | ペソ円 |
USD/JPY | アメリカ | ドル円 |
EUR/USD | 欧州・アメリカ | ユードル |
GBP/USD | イギリス・アメリカ | ポンドル |
AUD/USD | 豪州・アメリカ | オージードル |
レバレッジとは
レバレッジはてこの原理です。
レバレッジを利用すると少額の資金で数倍の資金を得ることも可能。※日本では最大25倍
FXの利益は「為替差益」と「スワップポイント」
為替差益とは「買いと売りの利幅のこと」
1ドル=100円で購入したものが 1ドル=110円になったときの儲け
スワップポイントとは「〇〇国の金利ー日本の金利=金利差分の利息を毎日もらえること」
例:アメリカ金利3%-日本金利0.1%=2.9%の金利差
投資額1万円×金利差2.9%=年290円の利息 日割りで0.79円のスワップポイント。
とっても簡単!FX口座の一般的な開設方法
FX会社の新規口座開設は無料で、各社ホームページの口座開設フォームから誰でもできる。
本人確認書類の準備が必要だば、一定の条件をクリアすれば、審査はスムーズに運ぶ。
口座開設の心構えから準備、そして口座開設完了までを紹介する。
STEP1 どこのFX会社に口座を開く?
個人投資家が口座を開設できるFX会社は、国内でもFX専業、証券会社系、銀行系など50社以上はあります。友人にアドバイスを求めたり、自分で各社のホームページをネットサーフィンでチェックしてみましょう。一般的に、FX専業業者のサイトが使い勝手がよさそうです。
STEP2 FX会社のホームページを見てみよう
FX会社それぞれでサービスが異なり、特徴を持っています。自分好みのFX会社を探してみましょう。一般的にFX会社の項が開設にかかる費用および口座管理料は無料で、複数のFX会社の口座を持っている人が多いです。
STEP3 本人確認のための書類を準備
口座開設にあたっては、本人確認のための書類が必要となります。申し込みはマイナンバー「個人番号カード」のみでほとんど可能ですが、ない場合は、マイナンバー「通知カード」、マイナンバー記載「住民票の写し」、運転免許証、パスポート、住民基本台帳カードなど顔写真付き本人確認書類の組み合わせで対応できます。
STEP4 決して難しくない、必要事項の入力
氏名、生年月日。本人確認住所、海外との関係に関する情報、職業、出勤時の金融機関、投資経験など、各種重要性の確認に関する同意・承諾、利用規約確認などについての入力。
STEP5 本人確認書類を送付
本人確認書類の送付にあたっては、アップロード、Eメール送付のほか、郵送などの手段があります。アップロードやEメールの場合、手間は少ないですが、画像のピントが合っていないなどスキャンの状況が悪いと再提出を求められてしますので、注意しましょう。
STEP6 パスワードがメールもしくは郵送で届く!
必要事項の入力と本人確認書類の送付が終われば、審査後にメールならば最短で当日、郵送ならば2~3日営業日で、口座開設時に入力した住所にログインIDとパスワードが記載された書類が届きます。
STEP7 ログインして口座に入金!FXデビュー
後は、実際に入金し、ログインIDとパスワードを入力してログインすれば、取引を開始することができます。晴れてFX投資家の仲間入りです。
FX投資の3つのトレード方法
資金力、生活リズムなどを踏まえて、まずは堅実に
FX投資の代表的な投資スタイル(トレード手法)は大きく分けて3つです。
「長期」
「スイングトレード」
「スキャルピング」
1日で取引を完結させる「デイトレード」(短期)が取り上げられることもある。まずは基本の「長期」を知り、レベルアップして分析力と判断力が求められる「スイングトレード」「スキャルピング」に挑戦だ。
※スキャルピング
「買い⇒売り」「売り⇒買い」を繰り返して差益を取るトレード手法
長期投資に不可欠なファンダメンタルズ分析
第一歩は日米欧の経済指標、金融イベント
為替相場のトレンド転換点では、経済指標、金融イベント、要人発言が大きく関与してくる。取引通貨の国の経済指標や要人発言が重要なことは明らかだが、世界経済に与える影響が最も大きい米国から発信されるニュースのインパクトは強い。まずは経済指標の意味や発表タイミングを情報として理解しておくことが、FX投資にあたっては重要だ。
為替相場を左右する日米経済指標
日本
失業率、有効求人倍率、国際収支、貿易収支、景気ウオッチャー指数、機械受注、鉱工業生産、設備稼働率、貿易統計(通関ベース)、消費者物価指数(CPI)、新設住宅着工戸数など
アメリカ
アメリカ
ISM製造業景況指数、製造業購買担当者景気指数(PMI)、ADP雇用統計、地区連銀経済報告(ベージュブック)、貿易収支、ISM非製造業景況指数、消費者物価指数(CPI)小売売上高など
FX関連ニュース、情報を提供する主なWEBメディア
為替、株式などマーケット情報全般を網羅。要人発言なども掲載。
最新の金融ニュース、マーケット情報、市場分析。
金融政策の発表内容などが掲載されるほか、為替の統計データも。
解説記事、コラム、米国関連ニュースが多い。
速報が多く、政局や国際情勢に強い。スクープも多数。
業界や企業の動向を網羅。速報は電子版、ツイッターで。
株式やFX情報を配信する総合投資情報サイト。
FX企業からのリリースのほか、イベントやキャンペーンの情報が手厚い。
「みんかぶFX」「株探ニュース」などのショートニュースを掲載。
8つの通貨ペア(リアルタイム)レートとフィスコ提供の為替ニュースが一覧できる。
取引所為替証拠金取引「くりっく365」のマーケット情報を掲載。
為替相場を左右するファンダメンタルズ「要人発言」「経済指標」「ニュース」≫
勝率アップ間違いなし!絶対覚えろテクニカル分析
チャートや統計などのデータから、ある法則性を見出すテクニカル分析。一は少しとっつきにくいかもしれないが、一つ一つ読み説いていけば、トレードの勝率は確実にアップするはず。
テクニカル分析のメリットとデメリット
メリット
取引ツール上で相場の動きを視覚的に把握できる
チャートにのみ注力すればOK
経済に関する知識が無くても特に問題なし
自分の分析力次第で予測精度の向上が可能
デメリット
実際の相場は過去のパターンと必ずしも合致しない
「〇〇ショック」など突発的な大きな出来事に対応できない
売買シグナルは、実際の動きから少し遅れる
売買シグナルに”ダマし”が存在する
テクニカル分析人気ランキング
移動平均線
一目均衡表
MACD
ボリンジャーバンド
RSI
ストキャスティクス
慣れておこうFX投資の注文方法
FXを始めたのはよいが、買っている通貨の動向が気になって仕事が手につかない――。そんなサラリーマンや日中にパソコンに張り付くのが難しい投資家におすすめしたいのが「予約注文」。FXでは、パソコンにかじりついていなくても、相場の動向に応じて売買の注文を予約しておくことが可能だ。この予約注文を駆使して、投資チャンスを確実にゲットしよう。
パニック相場も怖くない?「予約注文」で確実な売買を
FXの売買には、2つの基本的な注文方法がある。それが「指値注文」と「成行注文」だ。指値注文は文字通り”値段”を”指定する”注文方法。例えば日本円がらみの通貨ペアの場合は、1銭刻みで自分が解体、売りたい値段を指定して注文することが可能だ。
ただ、指値注文では価格が自分の注文した値段まで動かないと約定しない。トレードをしていると、買う際には1戦でも安く、売る際には1戦でも高く売りたいと思うのが人情だろう。しかし、あまり実際の価格とかけ離れたところに指値で注文をDさしても、買えない、あるいは売れない可能性がある。
一方、成行注文は、価格にかかわらず、注文とほぼ同時に売買ができる。成行注文なら買いそびれたり売りそびれたりすることはないが、もし注文と同時に相場が大きく動いた場合に、約定価格も大きく上下してしますリスクがある。相場がショック安に見舞われ、パニック売りが押し寄せる時がその最たる例だ。
この2つの注文方法のほかに、FXでは相場の動きに合わせて注文を”予約”することが可能。ここで紹介する4つの注文方法を使いこなせば、利益確定や損切のタイミングをしっかりつかむことができるはずだ。
FXは奥深い。簡単に儲けれそうと思っていると痛い目に合います。ちょっとかじったぐらいではラッキーパンチが当たっても勝ちが続きません。理想は勝率5割以上で小さく負けて大きく勝つことです。
理想を目指して日々努力していきましょう。ではでは✋