米国の雇用統計とFOMCは最重要キーワード
為替差益で利益を狙うFX投資と取引通貨の国の政治・経済状況は、切っても切り離せない関係にある。そこで注目したいのが、各国の要人発言や経済指標といったニュースソースだ。
通貨ペアに関係のある国のニュースが重要なのは言うまでもないが、世界経済に大きな影響を及ぼす米国のニュースはどの通貨ペアにも影響するので中止しておきたい。また、一般にどの経済指標も事前に前回までの値などを元にした予測値が発表されており、実際の発表値との差が大きいほど相場が動きやすいという特徴もある。
特に注目しておきたい指標は、毎月発表される米国の雇用統計と、年8回行われるFOMC(連邦公開市場委員会)の発表だ。これらは米国の形状判断や政策金利の上げ下げなどに影響するため、好材料か悪材料かによって為替レートが大きく変動することがある。そのため、重要な発表の前には、変動に備えておく必要があるだろう。
これら以外にも、GDP(国内総生産)や消費者物価指数など重要な経済指標は多い。発表スケジュールや結果はインターネットなどで調べることができるので、知らないうちに損失を出してしまうことが無いよう事前にチェックしておきたい。
米ドル、円、ユーロの為替相場に影響が大きい経済指標、金融イベント、要人
経済指標
米国雇用統計 日銀短観 四半期GDP(国内総生産)
金融イベント
FOMC(米連邦公開市場委員会) 日銀金融政策決定会合 ECB(欧州中央銀行)理事会
要人
FRB(米連邦準備制度理事会)議長 日銀総裁 ECB(欧州中央銀行)総裁
情報ツールは多種多様、速報性や利便性で使い分け
FXトレーダーの”武器”として吟味しておきたいのが、各証券会社などが提供している情報ツールだ。ツールによって提供される機能やレイアウト表示される情報の量や速報性が異なるため、情報を見るためのツールと実際に取引するためのツールを分けるといった使い方もある。ツール一つで最終的な利益が左右されることもあるため、口座を開く際の基準の一つとしてツールの使いやすさや視認性、自分のトレード手法に合っているかなども加味するといいだろう。
もっとも有名な情報ツールとして、ロシアの企業が提供する「メタトレーダー」というツールがある。これは各種テクニカル指標をチャートに表示できるだけでなく、オリジナルのテクニカル指標やシステムトレード用のプログラムを作成して共有できるなど非常に拡張性が高く、世界中のFXトレーダーに愛されているツールだ。日本でも各証券口座と紐づけて直接トレードできるなど、取引プラットフォームとしての性能も高い。
「メタトレーダー」は室生で利用することができ、FX投資で利益を追求していきたいと考えているなら一度は使ってみることをお勧めする。
WEBサイトのチェックで情報の網を張る
トレードに関する情報は速くて正確なほど有効だ。そのため、普段からしっかりと情報のアンテナを張っておく必要がある。例えば日本経済新聞のWEBサイトやFX情報をまとめたメディアなどをブックマークして常に最新の情報をチェックすることが重要だ。また、常に経済系の新聞やテレビ番組に目を通し、有名講師のセミナーなどで、マーケットの環境に合わせた投資のテクニックを磨いておくといいだろう。
ただし、入手した情報の正確性や有効性は誰も保証してくれない、特にSNS(交流サイト)などの一般のトレーダーが発信した情報の中には真偽不明の情報もあるので、取捨選択は自己責任で行おう。