投資を始めるにあたって、最も重要なポイントは「投資の目的と目標を決める」「とにかく早く始めて継続する」の二つです。目的と目標を決めることで購入すべき商品やポートフォリオの構成が決まります。あとは、その方針に従って金融商品を売買していくだけです。
場に慣れてくると「安い時に買って、高いときには売ってしまおう」と思いがちです。しかし、相場の動きを完全に読むのはプロでも難しいものです。相場の上下にかかわらず、一定額を積み立てましょう。
また、早く始めることでリスクの低い商品で資産を作ることができます。まずは投資信託やETFの中でインデックス型と呼ばれるものから始め、リスクが理解できるようになれば、個別株などを含めるようにするのがベストです。
やってはいけない!注意すべき四つの罠
CASE1:相場が下がったときにやめる
何らかの理由で相場全体が下がったとき、損失が出てしまうことがある。そこで損切をして売ってしまったり、積み立てをやめてしまったりしがちだ。長期保有が前提の商品は、多少下がっても動揺せずに保持し続けないと、元の価格に戻ったときに公開することになる。
CASE2:途中で余裕がなくなって辞める
何年にもわたって積立て投資をしていると、積み立ての余裕がなくなることがある。本当に余裕がなければ仕方ないが、その場合も積立ての金額を調整するなどして続けた方がいい。そうしないと、余裕があるときに高い商品を買うことになり、高値掴みの確率が上がる。
CASE3:目的や目標を頻繁に変更する
投資の目的は、老後資金、住宅購入の頭金、子供の教育資金など、いろいろ考えられる。もし目的を頻繁に変えると、ポートフォリオを変更する必要が出てきたり、持っている金融商品が不適切になったりして無駄が生じる。なるべく投資目的は変更しなくて済むようにしたい。
CASE4:世間の風潮に流される
「近いうちに〇〇が値上がりしそうだ」などという情報を耳にした場合、その情報に乗って売買をする前に、よく真偽を確かめるべきだろう。無責任な情報をうのみにして商品を売買すると、資産を増やすどころか、大きく減らしてしまう可能性もあるからだ。