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テクニカル分析の種類

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テクニカル分析の種類

テクニカル分析は「トレンド」と「オシレーター」があります。

【トレンド分析】移動平均線

移動平均線はトレンド分析です。トレンドの定義について書きます。

上昇トレンドは高値を切り上げる。安値も切り上げる。

下降トレンドとは安値を切り下げる。高値も切り下げる。

単純移動平均線(SMA)

例:5日移動平均線

式:5日移動平均線=(4日前の終値+3日前の終値+2日前の終値+前日の終値+本日の終値)÷5

単純移動平均線は5日日間の平均値を本日に繋げたもの。

グランビルの法則

買いのゴールデンクロス

マイナスだった買いがプラスに転じる分岐点。※売りが損切しだす。

ゴールデンクロスが発生して買場が発生する。

正しいゴールデンクロス

SMAが下降していること、その後下げ止まり横ばい又は上昇に転じる。その後価格がSMAを下から上にはっきりとクロスする。

売りのゴールデンクロス

プラスだった買いがマイナスに転じる分岐点。※買いが損切りしだす。

デッドクロスが発生して売場が発生した。

正しい売りのゴールデンクロス

SMAが上昇していることが条件。その後上げどまり横ばい又は下降に転じる。その後価格がSMAを上から下へはっきりクロスすること。

移動平均線の見方

n日線というのはn日間に買った人が現在どうなっているかを調べる線だと考えること。

その他の移動平均線

加重平均線(WMA)

WMAは単純移動平均線(SMA)の欠点であるすべて同じ比重で扱っているというのをクリアした指標である。

指数平滑移動平均線(EMA)

EMAは単純移動平均線(SMA)のもう一つの欠点であるn日以降の価格は反映されないというのもクリアした指標である。

【オシレーター】MACD

MACDとはどんなオシレーターか

二本のEMAの乖離を示したもの

パラメータは12日と26日のEMA

トレンド系はサインが遅いがオシレーター系はサインが遅れない、でも騙しも多い。

MACDは上昇の勢いを失ったときに天井を打つのでサインが先に出る

シグナルはMACDの移動平均線

チャート上のEMAよりMACDのシグナルの方がサインが早い。

MACD=EMA(短)-EMA(中)

シグナル=MACDのEMA

ヒストグラム=MACD-シグナル

上昇トレンド

【早い】ヒストグラム ⇒ MACDとシグナルの交差 ⇒ チャートのEMA ⇒ 0ライン越え【遅い】

下降トレンド

【早い】ヒストグラム ⇒ MACDとシグナルの交差 ⇒ チャートのEMA ⇒ 0ライン抜け【遅い】

サインが出るのが早いほど騙しも多い。なので、実際使うにはその指標だけではダメ。

ロスカットは直近の高値・安値にしておく

ゼロラインより上のゴールデンクロスとゼロラインより下のデッドクロスは騙しが多い。

MACDの作り方

【短期組み合わせ】EMAは6と19。サインの出が早い。早いと騙しも多く、手じまいのサインも早く出てしまう。

【中期組み合わせ】EMAは12と26。 二線の差でMACDを描いてMACDの9日EMAがシグナルになる。

【後期組み合わせ】EMAは19と39。 サインの出が遅く開始のサインとしては使えないので手じまいのサインとして使う方が良い。

MACDの本質

二本の移動平均線(EMA)の差を見て、その変化の仕方から、トレンドの強弱および基調転換を予知する。

【オシレーター】ストキャスティクス

確立に基づくオシレーター

ストキャスの間違った使い方

80%以上になったら売る、20%を割ったら買う。

ストキャスの意味

%K:現在の価格の位置の相対的水準。50%は一定期間の間でちょうど真ん中という事

%D:%Kの3日平均。%D=A/B×100 (A=当日終値-n日間の最安値の3日間の合計) (B=n日間の最高値-n日間の最安値の3日間の合計)

S%D:%Dの3日平均

二つのストキャス

ファーストストキャス:早くシグナルが出すぎてだましが多く使えない。

スローストキャス:シグナルを出す回数を減らし、ダマしを少なくしている。

ストキャスはどのチャートでも初めの設定では使いにくい

ストキャスはパラメータの設定が必要

今の現在地を表しているだけなので、上昇トレンドで100%近くを付け続けたり、下降トレンドで0%近くを付け続けたところで、買い過ぎ売られ過ぎのサインになることはない。※これがわかっていないと騙しに合う

80・90%が続いていれば明確な上昇トレンド。20・10%が続いていれば下降トレンド。

パラメーターは小さいと過敏に反応する。

例【%K=3】のとき3日間の中で今どの位置なのかがわかる。3日間を調べたところで使えない。

パラメーターを20日に設定する。(約1ヶ月間)

20日間で今が90%の位置にあれば上昇トレンドだとわかる。

ストキャスの使い方

上昇トレンドを探す

%Kが95~100%を超える。その後%DもS%Dもその後90ラインを超えると完全な上昇トレンド。

%Kが下がりだして、その後%DとS%Dも下がってきたら上昇トレンドが終了。

下降トレンドを探す

%Kが5%以下。その後%DもS%Dもその後10%ラインを切ると完全な下降トレンド。

%Kが上がりだして、その後%DとS%Dも20%を超えてくると下降トレンドが終了。

もみ合いでのストキャスは動きと値幅が合わないので騙されないように。

【オシレーター】RSI

1978年J・Wワイルダーが提唱した相対力指数

買い方と売り方の勢いを数値で表したいと考えだされた方法。

一定期間の中で上の日、下の日の日数を比べればわかると思った人がいた。

サイコロジカルライン

計算式「日数÷N」

上昇した日数と下降した日数を比べてどちらが多いかで計算した。

例:20日間を調べると上昇12/20回=60% 下降8/20回=40%でした。

答え:上昇の方が強い

この考え方が「サイコロジカルライン」という。

ただ、この計算式には欠陥がある。

RSI

サイコロジカルラインに値幅を加えた。

例:上昇12/20回で10円づつ上昇 下降8/20回で100円づつ下降だとすると

10円×12回=120円 100円×8回=800円

答え:下降の方が強い

これが「RSI」

n日間の上昇幅合計=(n日間の上昇幅合計+n日間の下降幅合計)

RSIは何を求めているのか

一定期間の値動きの中で上昇分が何%占めるか計算したもの

RSI=A÷(A+B)

※上昇A 下降B 答えは上昇分が何%で出る。

RSIはどの勢力が優勢なのかを見抜くためのツール

間違って流通しているRSI

70%以上が買われ過ぎ30%以下が売られ過ぎと考えるのは間違い

正しいRSIの見方

50%以上は買い優勢、50%以下は売り優勢

ストキャスとRSIの違い

ストキャスは%Kが3日間値上げを更新すれば%Dが100%を付ける。%Dも3回(5日間)上げ続ければS%Dも100%を付ける。

RSIが100%を付けるときは14日間上げ続けた時だけなのでRSIは基本的に大きな数字は付けない。

RSIにおいて70%以上は相当強い買い相場。

ダイバージェンス

チャートは上昇しているがオシレーターが下降していること。トレンドの終息を意味することがある。ダイバージェンスを見るときは上昇トレンドなら70%を超えるか下降トレンドなら30%を下回っていることが条件。

【トレンドでありオシレーター】ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは移動平均線とストキャスティクスを組み合わせたもの、それをボラティリティ視点から見たもの

中心の線をミッドバンドという。ミッドバンドは20日移動平均線(SMA)

+2σ ミッドバンド+標準偏差×2

+1σ ミッドバンド+標準偏差

ミッドバンド

-1σ ミッドバンド+標準偏差

-2σ ミッドバンド+標準偏差×2

σ=標準偏差=データのばらつき

ボリンジャーバンドの間違った使い方

2σを超えたり割り込んだりすることは95.5%以下なので買われすぎのサインとして逆張りとして用いる。

これは間違いなのでやめましょう。数字が正規分布している場合は買われすぎのサインとして使えるが、為替の相場で正規分布はもみ合いのときだけなので買いすぎ売られすぎのデータとしては使えない。

ボリンジャーバンドで大切なのは4つ

スクイーズ

値動きが少ない状態で、これから新しいトレンドが発生する予兆

エクスパンション

スクイーズからの仕掛けるポイント

ボージ

値動きが爆発的に広がり今のトレンドの終息を予兆する

バンドウォーク

上昇と下降のバンドウォークがあるが、どちらも1σと2σの間の2σ寄りをウェイブしながら安定して長続きしているトレンドのこと

買い(売り)時

スクイーズからエクスパンションしていくとき、どの方向にトレンドが進むのかミッドバンドで判断して、ワイズバンド(バンド幅)でボラティリティの最大値を測ること。

一目均衡表

日本人(一目山人氏)が作ったチャート。名前の通り、一目で均衡がわかるチャート。

一目均衡表
  1. 転換線------価格に近い線
  2. 基準線------転換線の外にある線
  3. 先行スパン1---先行スパン2より変化が多い線
  4. 先行スパン2---先行スパン1より直線が多い線
  5. 遅行スパン----26日後ろにズレている線

半値線

転換線(9日間)・基準線(26日間)・先行スパン2(52日間)

上記の線は半値線と呼ばれ、半値線の勾配でトレンドがわかる

遅行スパンの上抜けについて

はじめに遅行スパンが価格を上抜けしているように見えるが、実際はその26日後。

なので、一般的な買いシグナルは

  1. 転換線が基準線を上抜けする
  2. 遅行スパンが価格を上抜けする
  3. その後価格が雲を上抜けする

このような順番となり、「三役好転」という買いシグナルとなる

三役好転まで待っていると遅すぎるケースがある。また、転換線の好転で仕掛けると早すぎてダマしに合いやすい。どのように仕掛けるかが腕の見せ所。

一目均衡表を見てわかるように、

底を打ってから転換線の好転が(10本くらい)

転換線の好転から遅行スパンの好転が(5本以内)

遅行スパンの好転から三役好転まで(10本以上)

日足で考えると25日間かかっている。

一目均衡表の買い方

  1. もみ合いかどうかを見る=各線がくっついていればもみ合い。離れていればトレンド。
  2. トレンドが出ているか=基準線が上がっているか下がっているか。
  3. 遅行スパンを見る=25日前に購入した人が損益どちらになっているか。その差が減っているか増えているか。
  4. 5分足で見ているなら、15分足。1時間足で見ているなら、4時間足。日足で見ているなら、週足もみて流れを確認すること。

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