Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)とは
ストキャスティクス(通称:ストキャス)「確率に基づく振動計」という意味。
ストキャス3つのパラメーター
%K:n日間のうちの現在の価格の相対的水準を示す。
%D:%Kの3日間平均(%Kの移動平均線)
S%D:%DのZ日間平均(%Dの移動平均線)
MT5でのストキャスの使い方
ストキャスの使い方は「ファーストストキャス」と「スローストキャス」の二つの使い方があります。
ファーストストキャス:%Kと%Dの組み合わせ。
スローストキャス:%DとS%Dの組み合わせ。
おすすめはダマしの少ない「スローストキャス」です。
MT5では「スローイング」のパラメーターを『3』に設定することで、スローストキャスとして使用できます。
格言
ストキャスは軍用ナイフのように使えるといわれるほど有能
ストキャス3つのパラメーターを詳しく解説
%Kの解説
安定した上昇トレンドでは100%か100%近くを付け続ける。
下降トレンドでは0%か0%付近。
もみ合いでは数値が上昇したり下降したりを繰り返す。
%Dの解説
%Dは単純に%Kを三日間足して3で割った数字ではない
例題:この分けられたグループ全体の女子比率を求めよ。
Aグループ:女子比率70%
Bグループ:女子比率50%
Cグループ:女子比率30%
全体の比率は(70+50+30)÷3=150÷3=50%✘
ではない。
グループの人数がわかっていないと答えられない。
Aグループは10人中70%=7人
Bグループは20人中50%=10人
Cグループは70人中30%=21人
全体人数が100人のうちの38人が女子なので答えは38%
足にとして考えてみよう
1日目は高値と安値の差が1円で下から70%=0.7円
2日目は高値と安値の差が2円で下から50%=1.0円
3日目は高値と安値の差が7円で下から30%=2.1円
10円中3.8円上昇した=38%が答え
S%Dの解説
%Dの3日平均
ストキャスのパラメーター解説
MT5のストキャスのパラメーター%Kの初期値は『5』になっている。
n=5だと一時的な目押しですぐに売りのサインが出てしまう。
n=40だとダマしは減るがチャンスも消える。
おすすめは一目均衡表と同じパラメーターの『26』
%Dとスローイングのパラメーターは『3』
スローイングを『3』にすることでスローストキャスとして使えます。
%Kが100%を付けるのは26日間の中で最高値を更新した時
%Kが3日間最高値を更新すると%Dも100%を付ける
%Kが5日間最高値を更新し続けるとS%Dもやっと100%を付ける
揉み合いや一時的な下落でもS%Dは90%以上をつけることはない。
ストキャスの仕掛けポイント
つまり、S%Dを使って80~90以上(下は20~10以下)を見つけ反転した時どんなサインが出るか探る。
仕掛けのポイント①トレンドから80%割り
まずは明確なトレンドを見つける。%DとS%Dが90%を超えてくると明確なトレンド。
そして、S%Dが80%を割ってくると重要な売りのサイン
ダマしでまた80%を超えてくるとロスカットする。
仕掛け解説【S%Dが80%を割るという意味】
%D90=(100・90・80)
%D80=(90・80・70)
%D70=(80・70・60)
(%D90+%D80+%D70)÷3=S%D80
%Kが実質的に60%まで下がってきたということ。上昇エネルギーが消滅して下降トレンドに移行しだしていると考えることもできるから。
もみ合い時に仕掛けるのは絶対するな!
仕掛けポイント②ダイバージェンス
ダイバージェンス(価格は高値を切り上げているがオシレーターは高値を切り下げている)が現れた時に売る
※ダイバージェンスは仕掛けが早いのでダマしも多い。損切ラインの設定をして2度3度トライすること。
仕掛けポイント③ ガービッジボトム(ガービッジトップ)
底(天井)付近で3度クロスする形。特に底(天井)付近でなくても見かけたら仕掛けてよし。それくらい強いサイン。
仕掛けポイント④ブル・セットアップ(ベア・セットアップ)
ブル・セットアップを見つけたら価格の底打ちを確認したところが買いの仕掛けポイント。(逆はベア・セットアップ)
おすすめの使い方
トレンド系=一目均衡表
オシレーター系=ストキャス
ストキャスを使うときは同じパラメーターを使う一目均衡表と一緒に使うと良い。(n=26)
80%以上(20%以下)でのダイバージェンスでS%Dが80%(20%)を割ったとき上昇圧力が%K60を切ったということだから仕掛け時だよ。