最適な投資信託をチョイス
取扱数が多い証券会社になると、2千種類以上の投資信託を販売しています。これだけあると選ぶのが大変そうですが、ポイントさえ押さえれば、自分に合った投資信託を見つけることができます。
最適な投資信託を選ぶには、六つのポイントに注目します。
まずは、「運用目標の決定」。年齢も考慮し、事前に運用金額や目的を決めておきましょう。「売買コスト」は、手数料無料や信託報酬が低いものを選べば節約できます。「リスク」に関しては、シニア世代なら、低リスク商品を選ぶのが無難です。
「運用実績」は、長期で安定しているのがベストです。「純資産総額」は、投資信託の規模を示しますが、変動にも要注意です。「信託期間」は、長期運用に向いている無制限タイプがおすすめです。
投資信託選びの六つのポイント
運用目標の決定
年齢、預金の有無などによっても異なるが、無理のない金額から始めるのが基本。また、シニア世代にとっての投資目標は、あくまでも老後の備え。あまり大きな収益目標は設定しないようにしよう。
売買コスト
購入手数料が無料の「ノーロードファンド」を選ぶのが基本。換金時にも手数料がかかるが、これも無料の商品がある。また、保有中には信託報酬がかかるので、なるべく低いものを選択しよう。
リスク
初心者は、あくまでも低リスクの投資信託を選ぶのが原則。特にシニア世代が避けたいのは、基準価格の変動が大きいもの。リスクが高いため、短期的には、想定外の損失が出てしまう可能性がある。
運用実績
運用実績が高いに越したことはないが、リターンとリスクはトレードオフの関係。高いリターンは、大きなリスクをとっている可能性がある。目先の結果ではなく、最低でも5年間以上の長期実績を確認しよう。
純資産総額
投資信託の資産から負債を引いた時価総額のこと。額が大きいほど人気が高く、投資効率もアップするが、実際の運用成果とは無関係。逆に減っている場合は、運用成果の悪化や投資家の流出が考えられる。
信託期間
投資信託の際者の設定から償還日までの期間のこと。投資信託の基本は長期運用なので、残りの運用期間が短いと、せっかくの成果が得られにくくなる。できれば、償還日が無期限の商品を選びたい。
投資信託の内容を確認する
投資信託の詳しい内容は、運用会社が公開している「目論見書」で確認できます。
目論見書は「投資信託説明書」とも呼ばれ、投資信託の特色、運用方針、リスク、運用実績、費用などに関する事項が記載されています。投資判断をするうえで、極めて重要な書類なので、法律で交付が義務付けられています。
先ほど解説した投資信託選びのポイントも、この目論見書で一通り確認できますので、購入検討時には必ず閲覧するようにしましょう。
目論見書のチェック項目
目的や運用方針
まず明記されているのが、目的や特色だ。全体的な運用方針を確認しよう。
投資リスク
投資リスクに関しても明記されている。基準価格の変動要因、分配金などに関する留意点、リスクの管理体制も確認しよう。
運用実績
運用実績は、基準価格や純資産、年間収益の推移などを記載してある。投資対象の組入比率などもわかるようになっている。
手数料など
手数料もしっかりと確認したい。購入時、換金時、信託報酬などを記載してある。信託期間、税金に関する事項なども細かく調べることが可能だ。
おすすめできる投資信託
今回とりあえずおすすめするのは、すべてノーロード(購入手数料無料)で、信託期間が無制限の投資信託です。派手さはないが、国内外の定番の指数(インデックス)に連動するタイプなら、リスクを抑えながらコンスタントに収益を狙いやすい。
投資信託名(運用会社) | 特色 |
ニッセイ日経225インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント) | 「ニッセイ日経225インデックスマザーファンド」を通じて日経平均株価に連動する成果を目標に運用。ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどの株式が組み入れられている。 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(三菱UFJ国際投信) | 米国株式市場の代表的な株価指数である「S&P500指数」に連動する投資成果を指向。アップル、マイクロソフトなど、世界的な有名企業の株式が組み入れられている。 |
たわらノーロード先進国債券(アセットマネジメントOne) | 先進国国際の代表的な指数である「FTSE世界国債インデックス」に連動する投資成果を目指す。「外国債券パッシブ・マザーファンド」を通じて、海外の公社債をメインに投資。 |
もっといろんな種類の投資信託があり分散投資をもっと知りたい方は次のブログも楽しいと思います。
是非見てください。
その他・関連記事