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投資初心者が必ず知っておくべき知識

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投資初心者が必ず知っておくべき知識

投資で確実に資産を増やすには、いろいろな知識が必要です。知識を持たずに金融商品の売買を行うと、あっという間に資産を減らしかねません。まずは投資の世界で常識と言われる知識を身に着けて、できるだけ安全な運用ができるようにしましょう。

question1:投資ってそもそも何?なぜ必要なの?

様々な要因で社会不安が増大する中、安定した将来を迎えるためにも「貯蓄」と「投資」の両方で資産を運用し、少しでもお金を増やしておきたいものです。

貯蓄とは将来のためにお金を蓄えることで、銀行の預金がこれに当たります。安全かつ確実で必要な時にお金を引く出せるので、日常的に使う生活資金や緊急の出費に備えるお金は貯蓄に回すのが一般的です。ただし、貯蓄は現在のところ、非常に金利が低く、貯蓄だけではお金が増えることはほとんどありません。

一方、利益を見込んで自己投資を投じるのが投資で、株や投資信託などがこれに当たります。投資は値上がりや利益の分配などを通じて、預貯金よりも利益を得られる可能性が高いという性質があるので、将来を見据えた資産形成に有用です。また、長期的に運用すれば投資のメリットが増大するので、老後資金などの準備に向いています。たとえば、銀行預金の金利が、0.025%だと、100万円を預けても利息は30年で7275円にしかなりません。一方、年利3.5%の投資なら利回りは30年で約171万円にもなります。

投資にはリスクが伴いますが、上手に活用して資産を形成していくのが望ましいでしょう。

answer:投資はリスクを取りながら長期的に資産を増やすこと

貯蓄と投資の違い

貯蓄:「貯蓄」とはお金を蓄えることで、銀行の普通口座や定期預金にあたる。減ることはなく、いつでも引き出せるので、生活資金を預けるのに向いているが、低金利なのでお金を増やすのには向いていない。

投資:「投資」とは利益を見込んで資金を投入すること。株や投資信託がこれにあたる。元本は保証されないが、貯蓄より大きく増えることが期待できる。老後資金のように、将来必要になるお金を増やすために活用したい。

question2:投資は株を買うだけじゃないの?

「投資=株」と思いがちですが、株式投資はリスクや難易度が高く初心者にはあまり向いていません。例えば、株で利益を得ようとした場合、株の基礎知識だけでなく、各企業の経営状況や財務体質まで理解したうえで銘柄を決めなければなりません。どんなに慎重に銘柄を決めても、リーマンショックといった株式市場全体の暴落といったリスクは避けられません。

どうしても株に直接投資する場合は、投資額全体の10分の1程度に抑えた方がいいでしょう。

answer:株は複雑でリスクが高いので初心者にはあまり向いていない

question3:なぜ投資信託がおすすめなの?

投資信託とは、運用の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などを組み合わせて運用する金融商品です。ファンドマネージャーは常に情勢を監視し、最大の利益が出るように商品を組み替えているので、暴落などのリスクは最小限に抑えられ、安定した利益が得られやすいのが特徴です。深い知識はなくても、すぐに投資できるので初心者向きです。

ただし、市場には数多くの投資信託があるので、どれに投資するかの見極めは重要です。

answer:初心者でもリスクを分散した投資をすぐに始められるから

question4:NISAはこれからどう変わる?

NISA(小額投資非課税制度)とは、投資収益にかかる税金が非課税となる制度です。現在のNISAには「NISA(一般NISA)」と「積立てNISA」の二つの制度がありますが、2024年から新制度に移行します。

新制度で大きく内容が変更されるのが「一般NISA」で、投資方法が「二階建て」となり、投資金額の上限が増額されました。一階部分には積立てNISAと同様の商品を年間20万円まで投資でき、二階部分には従来の一般NISAと同様に株や投資信託に最長5年間、年間102万円まで投資できます。ただし、上場株式のうち整理銘柄・管理銘柄やレバレッジのきいた投資信託などは例外です。

なお、一階部分で一部でも積立てを行っていないと二階部分への投資ができない点は注意した方がいいでしょう。また、投資できる期間が2028年までに延長されたことにより、2019年以降に投資した分もロールオーバー(一般NISAで運用してきた投資を翌年の非課税枠に移すこと)できるようになりました。

これ以外の変更としては「積立てNISA」の投資期間が延長になっています。

answer:一般NISAは新NISAとなって非課税枠などが変更になる

一般NISA:2028年まで新規投資が可能に

積立てNISA:2042年まで新規投資が可能(2023年までに投資を始めると、20年間の投資が可能)

question5:なぜネット証券の方がいいの?

ネット証券の最大のメリットは「移動」という物理的な制約や時間的な制約を受けないので、自分の都合に合わせて取引できる点です。窓口に足を運ばなくてもネットですべて完結できるので、自分に合わせて取引できます。

証券会社が提供するアプリなどのツールでリアルタイムに最新情報を入手でき、即座に取引できるのもネット証券の大きな強みです。また、人の手を介さないので、取引手数料を安く抑えられる点も大きなメリットでしょう。

answer:オンラインで手続きをすべて完結できるうえ、手数料も安い

question6:マイナンバーカードは必要なの?

投資を始めるには、証券会社などの金融機関に口座を作ることになりますが、この際に自分自身であることを証明することと、マイナンバー(個人識別番号)を伝える必要があります。

マイナンバーカードを持っていないと、免許証などの「本人であることを証明する書類」と「マイナンバーを証明できる書類」が必要です。マイナンバーカードは作って持って今方がよいでしょう。

answer:手続きの際に必要になるので持っていた方がいい

question7:税金はどうすればいい?

株の売却益や配当金など運用益には、20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかり、確定申告が必要です。ただし、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)では、運用益は非課税で節税できます。

もし、確定申告はハードルが高いと感じる人は、口座を開設する際に「特定口座・源泉徴収あり」を選ぶのがおすすめです。この口座なら利益が出た場合に金融機関が代わりに源泉徴収するので、確定申告が不要になります。

answer:確定した利益の金額によっては確定申告が必要

question8:福利効果って何?

利息の計算方法には「単利」と「福利」があります。単利は最初に預けた元本にのみ利息が付くもので、年利5%で100万円を預けた場合の利息は5万円です。

一方、福利は元本に利息を加えたものが翌年の元本になります。年利5%で100万円預けた場合、翌年の元本は105万円、さらに翌年は110万2500円になります。このように年を追うごとに元本が積み上がり利息が高くなるので、長期にわたるほど大きな差につながります。

answer:「元本+利息」に対して利息が付くので長期的に大きな差が出る

運用が長くなるほど差がつく

100万円を年利5%で30年運用した場合、単利では30年後約250万円にしかならないが、福利では約432万円になる。

question9:仮想通貨は投資と言えるの?

ビットコインなどの「仮想通貨(暗号資産)」は、中央銀行が発行した「法定通貨」ではなく、ネット上にしか存在しない通貨です。近年は法改正によって顧客保護の姿勢が強化されてきており、投資商品の側面が強くなってきています。

しかし、仮想通貨は社会情勢などから値動きが判断しづらく、需給関係だけで価格が乱高下するので、短期的な「投機」の対象と考えた方がいいでしょう。もし取引するなら、金融庁の認可を受けた取引所を使うのが安全です。

answer:値動きが予想しづらく、乱高下が激しいので投機に近い

question10:不動産投資ってどうなの?

不動産投資は短期的に大きな利益を得られませんが、安定した賃料収入が見込めるので、ミドルリスク・ミドルリターンな投資と言えます。しかし、最初にまとまった資金と物件選びの知識が必要で、悪徳な業者も存在するので投資の際は十分注意しましょう。

購入後の建物のメンテナンスなどでコストがかかり、金利上昇や災害などのリスクもあります。資産に余裕があり、時間がしっかりとれる人に向いている投資方法と言えるでしょう。

answer:安定して収入が得られるメリットはあるがリスクも多い

リスク

空室:入居者が決まらず空室になると、管理費や税金などの経費や、ローンの支払いだけが発生する。

災害:火事や地震、水害などの災害を受けると、そのあとの賃貸経営に大きなダメージを被る。

メンテナンス:建物や配管、設備などは年数とともに、老朽化するため定期的なメンテナンスが必要。

金利上昇:金利変動型のローンを利用している場合、金利上昇により返済額が上昇する可能性がある。

不動産価格下落:不動産価格が下落した場合、売却損が出る可能性がある。

question11:年利30%の仕組債は買っていい?

仕組み債とは、特定の株価や指数に連動する債券です。高利回りを謳った商品ですが、株価が一定価格まで下落すると、元本割れまたは株での償還となる「ノックイン」という仕組みがあり、これに該当すると大きく損をします。

また、株価が一定価格まで上昇すると「ノックアウト」となり、本来得られる利息が得られない可能性もあります。このように仕組債は暴落リスクはあるのにリターンは限定されるので、手を出さない方がよいでしょう。

answer:ハイリスク・ローリターンな商品なので、手を出さないのが吉

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